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Aug 12, 2006

ゲド戦記を観てきました

ゲド戦記 さて、昨日ですがW.D氏と『ゲド戦記』を観てきました。
 平塚のシネコン、出来てからだいぶ立ちますが、実は今回初めて入りました。流石に綺麗ですねえ。

 で、ゲド戦記、あの南関東を襲った雷雨の直後の21時くらいに行ったので、時間帯や天候のせいでありましょうが、ガラガラでした。驚くほど。あれじゃあ、採算取れないんじゃなかろうか。
 中身は・・・まあ、ネットで展開されている批判は、それが正しいか否かは別として、なぜいわれているかは理解できました。
 宮崎吾朗監督、なんといっても初めての作品。経験がない中、物理的制限等を受けながら、この広大な作品を必至に表現しようとして、すべてが中途半端になってしまったということでしょう。漠然とですが、作品を観てその苦悩が想像できました。
 同情するくらいの批判のされ方は、ジブリ作品に対する期待が過度に高まりすぎたためかなと思います。確かに、全盛期の宮崎駿監督作品には、作画を除けば遠く及びません。しかし、並の映画よりは面白かったと思います。
 宮崎駿監督は、『風の谷のナウシカ』を作ったとき、既にかなりの下積みを積んでいます。プロなのだから言い訳は許されないといわれるかも知れませんが、そのレベルをいきなり要求するのは酷でしょう。

 まあ、決定的に失敗だったといえるのは、(1)主人公の変化(内面的なもの)を上手く表現できていなかったことと、(2)前振りだけして結論を出していないところがたくさんあったことの2つ。
 (1)については、ジブリ作品としては致命傷でしょうね。結論として、変化があったんだということはわかっても、その過程が飛んじゃってるんです。滑らかじゃない。
 (2)については、まあ、長いゲド戦記自体のちょうど真ん中当たりの話なので、投げっぱなしなのは致し方がないかなとは思います。しかし、ならば投げない方が良かったのでは、というものもありました。

 とまあ、ここまで書きましたが、下手な映画を観るくらいならこっちの方が良いと思いますよ。



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Comments

ゲド戦記については、ほぼみやっちさんの意見と同感です。

他のブログを見てると、「まあはじめてにしてはよくやってるんじゃん?」的なコメントがよく目につきました。まあそれはそのとおりなのかもしれませんけど、天下のジブリ作品で、そんな言い訳がまかりとおっていいのでしょうか。一定の質が確保できないなら、「ジブリ」の名前など使わないでくれといいたいですね。結果として本作品は、ナウシカやラピュタの名声を食い潰すだけの作品になってしまったような気がします。

まあ「はじめてなんだし、暖かい目で見守ってあげようよ」というコメントで出てる時点で、ある意味内容的には失敗だったといわざるをえないですね。。。。(^_^;)

Posted by: とおりすがり | Aug 21, 2006 at 05:25 PM

ゲド戦記について、内容的なことを言うと、個人的には、①冒頭の竜の戦闘シーンが意味するもの、②王子が王様を殺害したいきさつ、③王子が奪った宝剣の意味(それを抜けることにどういった意味があるのか)、④女の子がなぜいきなり竜になれるのか、⑤王子の影の意味(なぜ王子にだけ影がいるのか)、⑥王子の急激な変化の理由(はたからみてたら、ただの気のおかしい人にしか見えませんでしたw)。。。。。etc  分からないことが多すぎます。挙げたらキリがありません。私は、ファンタジー映画については、ストーリーの「もっともらしさ」を重要視しているので、こういった矛盾だらけというか、わけの分からないことが多すぎるストーリーには閉口します。その意味で、この作品に向けられている批判は、相当的を射たものになっていると思います。

Posted by: とおりすがり | Aug 21, 2006 at 05:30 PM

>とおりすがりさん

以前、一度コメントを
戴いたことがあったでしょうか?

「ジブリ」は一種のブランド化していますが、
あくまでも会社です。個人企業ではありません。
後継者育成のためならば、
ある程度質を落としたとしても、
それは致し方がないと思います。
それは、今後も会社として継続的に存続するための
プロセスなのですから。

多くの批判については、
やはり「みんなジブリ作品が好きだから」なんでしょうね。
いきなりその期待に応えなければならないから、
ジブリには後継者が育たないのかも知れません。
天才が何十年もかけて達した域に、
初めから達しろなんて、無理ですもん、絶対(^^;

二つめの書き込みについては、完全にネタバレですよ。
せっかくの力説なので、そのままにしますが、ダメですよ(>_<)
でも、ご指摘の個所は確かにそうですね、同感です。
そうそう、私はあと、『名前』の持つ意味が、
いまいちよくわかりませんでしたね。
まあ、その重要さは観ていればわかりますが、
なんでそういう設定になっているのか。
原作を読めばわかるのかなあ。

意味がわからないことは、宮崎駿監督作品でも
少なからずあったことなのでそれ自体は良いと思うのですが、
消化不慮になるような、投げっぱなしは良くないですよね。

Posted by: みやっち | Aug 22, 2006 at 12:23 AM

あ~。。。。。失礼しました(´д`)。確かにこれはひどいネタバレですねぇ。。。。力が入りすぎましたorz

2つ目のコメントは、削除していただいても結構です。ジブリ作品には期待しているだけに、ハウル→ゲド戦記と2作続いての駄作発表にかなり怒り心頭な状態なのです(^_^;)。ここで発散してちょっとすっきりしました。

Posted by: とおりすがり | Aug 22, 2006 at 09:54 PM

>とおりすがりさん

いやいや。コメントはそのままにしておきます。
確かに、最近のジブリ作品は
ちょっと期待はずれなことが多いですね。
私は、『もののけ姫』以降の作品は
何かが違ってきてしまっている気がします。

ハウルも面白くなかったんですが。
私、観てないんですよねえ。
そうか、とりあえず観てみようかなあ。

Posted by: みやっち | Aug 24, 2006 at 02:14 AM

ハウルにしても、ゲドにしても、明らかに説明不足といいますか。。。。。原作を読んでいないと意味が分からないシーンが多すぎるんですよねぇ。「監督の頭の中では完璧なストーリーだけど、外野からはさっぱり分からない」という傾向が、非常に強くなってきているような気がします。個人的には、他からの借り物ではなくて、ジブリオリジナルのストーリーか、あるいは(借り物にしても)もっと短い話を映画化した方がいいような気がします(短編である「時をかける少女」を映画化した最近の作品が巷で好評ですが、その理由の一つとしては原作が短編であり、じっくりとストーリーを展開できた、ということがあったように思います)。

あと、キャラの声をプロの声優ではなく、声優としては素人の有名俳優に演じさせるのもいい加減にやめてもらいたいですねぇ。今のジブリなら、そういったことはしなくても客は十分に集まるはずです。話題性作りのために、作品の質を犠牲にしているとしか思えません(もちろん、ゲド戦記の菅原さんみたいに上手な人もいますけど、あきらかに?がつくような技量の人も見受けられると思います。。。。)。

Posted by: とおりすがり | Aug 24, 2006 at 04:46 PM

>とおりすがりさん

時間的な制約があるので、
ある程度、説明不足は仕方がないと思うのですが、
今回のように、ちょっと極端なのは困りますね。
ジブリオリジナルの場合、
どこまで描けるか、何を描くと一番良いかが
わかっている分、
より良い作品が出来そうですね。

声優は、プロしか使っていなかったころ
(といっても、声優も普通は舞台俳優なんかの兼業ですが)の方が、
上手く作品を表現できてましたね。
観ている方もスムーズに入っていけるし。
少なくとも、ずぶの素人を
いきなり使うのは良くないと思います。

Posted by: みやっち | Aug 25, 2006 at 02:55 AM

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