« 法学バトン | Main | 通勤電車で座る方法 »

Jul 04, 2005

不作為による殺人

「ライフスペース」高橋元代表の上告棄却
  (朝日新聞)

ライフスペース元代表、懲役7年の判決確定へ
  (読売新聞)

 判決文はこちら
 不作為による殺人罪の成立を認めた初めての事例。
 事件の社会的注目が高いので、事件自体はご存じのはず。

◎まとめ
「被告人は,自己の責めに帰すべき事由により患者の生命に具体的な危険を生じさせた上,患者が運び込まれたホテルにおいて,被告人を信奉する患者の親族から,重篤な患者に対する手当てを全面的にゆだねられた立場にあったものと認められる。その際,被告人は,患者の重篤な状態を認識し,これを自らが救命できるとする根拠はなかったのであるから,直ちに患者の生命を維持するために必要な医療措置を受けさせる義務を負っていたものというべきである。それにもかかわらず,未必的な殺意をもって,上記医療措置を受けさせないまま放置して患者を死亡させた被告人には,不作為による殺人罪が成立し,殺意のない患者の親族との間では保護責任者遺棄致死罪の限度で共同正犯となると解するのが相当である。」



|

« 法学バトン | Main | 通勤電車で座る方法 »

法律学と受験勉強」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/47695/15650917

Listed below are links to weblogs that reference 不作為による殺人:

« 法学バトン | Main | 通勤電車で座る方法 »